2021年2月20日8 分
【大成日誌vol.2 『仲間たち』】
SCの皆様こんにちは！！
今日は、ジムを出してから着実に増えているプロ練メンバー→プロデビューを控えるミライの選手を紹介したいと思います。
そもそも僕らがジムを出したかったのはスパーリングを沢山したいというのが1番の理由でした。
これまでずっと兄弟でやってきた中ではミットが練習の全てだったのですが、この先世界へと歩みを進めるためにはより多くの仲間と共に切磋琢磨するという事が必要だと感じていました。
「自分たちの世界観を広げてもっと強くなる事を一緒にできる仲間」これはジムの練習生のみならず、SCの皆さんやサポートしてくださっているパートナー企業の皆さん、普段から試合を見て応援してくださっている皆さんのことだと僕は思っています。
そして実際にジムを出した事でそういった仲間というのは本当に存在するのだなと実感することが出来ました。
ジムを出してから2月17日で丸半年が経つのですが、今では拳成と魁成以外にもプロ選手、プロを志望する選手がでてきました。
みんなこれから更に活躍していくので、皆さんにはいち早く知って見守っていただきたいです！
●横野洋（よこのひろ）選手
関西を中心に行われるDEEP☆KICKの-57.5kgチャンピオンで、僕が初めてセコンドに着いた時にこの人はこれまでの格闘技の常識を塗り替えると言ったくらいの逸材であり、人間的にも日本の枠に収まらない変わった人です。
現在はREBELSに参戦しながら、鈴木真彦選手との試合や将来的にONEへの参戦を目指しています。
●都筑海杜（つづきかいと）選手
まだキックボクシング歴半年ではあるものの、キックボクシングアマチュア戦績0戦で、2月23日に開催されるRISE後楽園ホール大会の本戦3試合目に抜擢された逸材です。
彼はフルコンタクト空手の力を証明したいという想いから若干20歳で転向しました。
彼と一緒にその想いを僕も実現させたいと思っています。
●小田尋久（おだじんく）選手
同じくフルコンタクト空手出身でK-1出場を目指している19歳です。
彼は日本の格闘技界では貴重な-70kgの選手なので近い内に日本を背負うような存在になって欲しいと思っています。
●藤田和紀（ふじたかずき）選手
ボクシングのバックボーンがあり、K-1出場を目指して1月にジムに入会しました。
早くも4月18日には北海道でプロデビューとなる試合が決定しているのでどんどん頑張ってもらいたいです。
●島田瞬哉（しまだときや）選手
フルコンタクト空手出身で一度は燃え尽きて離れていたのですが、キックボクシングでカムバックしました。
僕としては彼がデビューすると励まされる選手は大勢いると思っています。
●吉井和真（よしいかずま）選手
僕と年齢が一緒で実は付き合いも長く、もう何年も苦楽を共にしている選手で今3Kのアマチュアで1番プロデビューに近い存在です。彼がデビューを果たしランカーになりチャンピオンになる事で喜ぶ人が沢山出てくるような人としてもできた選手なので、今か今かと僕は待ち望んでいます。
それ以外にもプロ志望がまだ４人程おります。拳成と魁成と切磋琢磨する選手が増えてきましたし、ここに出稽古で来てくださる選手も加えて、これからジムをもっと盛り上げていけるよう頑張ります。
2月23日 RISE 後楽園ホール 都筑海杜 選手
2月27日 Krush 後楽園ホール 近藤拳成 選手
3月21日 K-1 東京ガーデンシアター 近藤魁成 選手
4月4日 KNOCKOUT 新宿FACE 横野洋 選手
4月18日 BOUT 北海道 藤田和紀 選手
そしてアマチュアからも続いていく物語も含めてみんなの夢を応援宜しくお願い致します！
"この出会いがみんなを変える"
近藤大成
【Fight season!!】
こんにちは！先月号に引き続きチームディレクターの奈良坂です。
2月も早くも折り返し、この記事のリリースから3日後の2月23日には海杜選手が後楽園ホールにてRISEデビュー。
同じ週の27日には拳成が同じく後楽園ホールにてKrush.122出場。
そして来月のこの時期には魁成が東京ガーデンシアターにてK’FESTAに出場、と非常に慌ただしい時期に突入します。
そんなドタバタで過ぎ行く毎日ですが、今月は最近のチームの取り組みについてお話しをさせていただきたいと思います。
このテーマを掘り下げるのにまず触れたいのが、最近チームのSNSやウェブサイトでも出している
というフレーズ。
ざっくりと言うなれば、今チームは生み出すための戦いの真っ只中にいます。
何を生み出すための戦いかと言うと、第一には「結果を生み出すための戦い」です。
昨年チームは二つのタイトルマッチを経験しましたが、どちらも望んでいた結果は得られず。
しかしながらそこから出た課題の数々は今の選手やチームの取り組みの質を引き上げてくれています。
勿論、他所の選手も成長していくので、それ以上のスピードで成長していかなければ、厳しいプロの世界では望んだ結果を手にすることはおろか、生き残ることすら出来ません。
そういった部分には常に危機感を持ちながらも、より強くなるためにはどうすれば良いか、プロとしてより良い結果を出すためにはどうすれば良いのか、昨年の結果は選手自身が常に自問自答しながらもより前向きに取り組むきっかけを与えてくれたと思います。
その次に来るものは、「自分たちの力を生み出すための戦い」。
大晦日RIZINでの堀口選手vs朝倉選手から、日本人選手はアメリカのジムに行くべき、行くべきではない論が持ち上がっています。
総合格闘技の話ではあるものの、確かに海外の大型ジムに比べて日本のジムが遅れをとっている部分は総合格闘技・キックボクシング問わずあると思います。
アメリカに選手が行くことで、よりレベルの高い指導や整った環境で選手が格闘技に専念できるというのは間違いありませんが、例えば総合の修斗世界王者である岡田遼選手が堀口選手の所属するATTに修行に行った際には諸々で70万円/月ほどの費用がかかったなんて話もあります（ジムの月謝だけで相場10〜15万円はかかるとのこと）。
母国語の通じない異文化圏で、芸能活動が行い辛く収入も制限されやすい中で、それだけの費用をかけて格闘技に打ち込むというのには選手も相当の準備を必要とします。
留学的な手段はさておき、プロとして十分なもの海外で吸収しようと思えばおそらく国内でも一流選手と呼ばれる下地がないとそれだけのコストをかけた分のリターンは得るのは容易ではないでしょう。
しかしながら、海外と日本のジムの差の中には、日本の格闘技が他競技と比べて現状足りていない部分に重複するものも数多く有ります。
より市場規模の大きいスポーツで行われているような試合や選手の解析・分析をはじめ、指導方法やコンディション管理の方法というものが今の日本の格闘技界においてまだまだ『格闘技のためのもの』としては確立されていません。
格闘技である以前に身体を資本として競技を行うという視点から、「どう鍛えて、どう使って、どう管理するのか」を掘り下げていくこと、それを『格闘技のためのもの』として落としこんでいくことは、日本国内でも取り組める余地は大いに残されています。
それに加えて、より良い環境を維持するにはより大きな資本を必要とする大前提が伴います。
UFCを囲むような環境の良さは、競技・エンターテイメントとしても世界的な他のスポーツにも遜色ない市場規模になっているからこそ維持できるものです。
日本の格闘技市場がそういった規模に追いついていない以上、僕らは限られた予算の中で今どれだけのことがやれるか、限られた予算を持続的にどれだけ増やしていけるかという２つのチャレンジを乗り越えなければいけません。
日本の格闘技の技術は古来より歴史を積み重ねてきた武術の集大成でもあり、間違いなく世界に通用するものです。
世界でこういった日本の強さが日の目を見るためにも、僕らはまずこの現状から選手にとって出来る限り最善の環境とスタイルを確立し、自分たちの力を生み出す・創り出すための戦いに勝たなければいけません。
３つ目の戦いは１つ目にも似ていますが、「証明するために結果を生み出す戦い」です。
日々身を削りトレーニングに励む選手たち自身の努力、チームになる以前からやってきた近藤三兄弟のこれまでの道のり、チームとしてサポートするスタッフの仕事、選手やチームを信じて応援してくださる仲間・サポーター・パートナー企業の皆様が応援してくださるエネルギー…
こういったものが報われ、外からも認められるためには残酷ではありますが結果が重要です。
選手たちの肩に重しを乗せるわけではありませんが、結果が出なければ何を言っても力を持たないのがこの業界の厳しさでもあります。
なので、結果には常に真摯に向き合いながら、自分たちの尊厳や歩みを証明するためにもチームはこの戦いに勝たなければいけません。
We fight for create.
来るべくここからの連戦、「奪い合うための戦い」ではなく、「生み出すための戦い」を是非皆さん一緒に戦ってください！
２月２７日は後楽園ホールにて、セコンドは各分野のプロフェッショナルの皆さんにお任せするので、僕はチケットお持ちの皆さんと同じく観客席から熱い念（感染症予防のため声出し応援禁止）を送っております。
もしご来場の方でお気づきの方などいらっしゃいましたら是非お気軽にお声がけください！共に戦いましょう！！