2021年11月21日5 分

【SC限定】月刊サンKスポーツ 2021年11月号

【大成日誌vol.11 『K-1大阪大会と僕らの今』】

サポータークラブの皆様こんにちは!!

少し前にK-1大阪のカード発表がございました。

その中には拳成・魁成の名前を期待してくださっていた方も多くいらっしゃったのでは無いかと思います。

心待ちにしてくださっている皆様には大変心苦しいのですが、今回の大阪大会は拳成も魁成も欠場する運びとなりました。

今回の欠場の決断の背景を説明させていただくと、

勿論これは格闘技をやめるなどといったわけではなく、まだ20代前半という年齢にも関わらずこれまで錚々たる選手たちとの戦いを経験させていただいたキャリアを一度きちんと見つめ直し、これからも全力で戦っていく為の準備をまず選手自身が行うための時間を心身ともに必要としていたこと。

そしてこの先も全力でK-1の舞台で戦うために、次期の契約についてもK-1運営の方々と話し合いを進めているからです。

選手が叶えたいビジョンを実現するための話し合いは、偉大な先輩選手が築いた大きなものを受け取り更に大きくしていく為のものでもあります。僕ら選手以外の人間も含めK-1と全力で話し合い、そこから生まれたものが他の選手にとってもプラスの財産になればと強く思い取り組んでいます。

実際に怪我もありますが、この期間を治療やリハビリだけに使うのではなく更に上を見て強くなるために、更にK-1を大きくするためのことを今は全て同時に行っています。

強くなるだけでは辿り着けないところへ困難な道をも歩むと改めて覚悟を決めたので、その姿を目にした時により大きく背中を押していただけたらそれは幸せな事です。

RISEに出場する海杜選手、KNOCKOUTに出場する横野選手も居て僕達は更に大きくなります。

拳成と魁成が次へのステップに向けて準備を整えている間もTEAM3Kの選手が凄く頑張ってくれていることが、その選手本人にとっては勿論、試合が無い期間の選手にも、チームにとっても大きな力になっています。

来年も皆で切磋琢磨し、全員がベルトへグッと近付き、手にする年に。

沢山のご声援宜しくお願い致します!

近藤大成

【世界とは】

こんにちは!奈良坂です。

先日の都筑海杜選手のRISE WORLD SERIES OSAKA2では、大変多くの方のご声援をいただき誠にありがとうございました。

今回の試合では海杜選手への応援の声の中でも、もともとは近藤三兄弟を応援していた方の声援のようなものも以前以上に見受けられ、個人的には嬉しい限りでした。

個人競技の闘いは非常に孤独です。

リング上だけでなく、日々人としての強さが試される格闘技の世界において、応援してくださる誰かに出会えるというのは非常に貴重で幸せな体験です。

SNSなどでも今のTEAM3Kの選手を応援してくださる方は、近藤三兄弟をもともと応援してくださっていた方々、海杜選手を応援してくださっていた方々、横野選手を応援してくださっていた方々、さらには最近ではRSCさんから選手を知ってくださった方々など、様々な形でTEAM3Kに辿り着いてくださる方々が増えています。

そういった方々がチームという媒介を通して、もともと応援していた選手以外の選手の試合も目にしていただくようになったり、応援の声をかけてくださったりするようになるというのは何者にも変え難いものです。

選手にはどこまでも自分の未来を切り拓くために戦ってほしい。そして、その戦いを本人以外の誰かの力にも変えていくことがチームの役目でもあります。

戦いの炎が引き継がれていく、熱量が伝染していくTEAM3Kの在り方を今後も模索していきます。

さて、これを書いている11月21日現在は、魁成が東京滞在中です。

実はTEAM3Kのスタッフの中でも萩トレーナーと私は関東在住。スタッフ間ではチームのチャットで、選手たちとはLINEや電話で個別に普段やりとりを行いつつ、月に1〜2度ほどは大阪に赴きながらサポートを行なっております。

こういったツールのおかげで今は遠距離でのサポートも実現可能にはなってはいますが、実際に顔や普段の様子を見てサポートすることに勝るものはありません。

そんなこともあり、大阪に伺う時はどうしても他の選手たちもいながらなので個人の時間は短くなりがちなのですが、一人で東京に来てくれている間は集中的にいろんな話をしたりすることが出来る貴重な時間です。

現在、抱えている拳の怪我は日常生活を送る上では完治しており何も問題ないのですが、とんでも無い衝撃と負荷を自ら乗せるファイターの拳は一般人のそれとはわけが違います。

今回は萩トレーナーが仕事の拠点とする千葉の『Eirコンディショニングルーム』に赴き、その微妙な感覚の調整や治療を受けるだけでなくセルフケアについても学ぶ時間を設けたり、まだ公表出来ませんが、他の施設でもコンディショニングのサポートなどをいただいてきました。

そして、PURGE TOKYOでの出稽古では矢口トレーナーからの指導も。

実は昔から矢口トレーナーと大成さんが交友関係のある間柄であり、表には見えない中でもずっとやりとりがあるのですが、今回はこのような見える形でも指導をいただくことに。

今更説明する必要もありませんが、久保優太選手や木村フィリップミノル選手といったK-1チャンピオンを育てられた矢口トレーナーは選手の個性を強く伸ばしてくださる名トレーナー。

普段とはまた異なる刺激やエッセンスを吸収し、魁成もより強くなる実感を日々得ています。

これまでは頭の中で「試合に勝つこと」が強かったのが、今はシンプルに「強くなること」により意識が向いており、トレーニングや治療も受けるだけでなくどんどん前向きに自分のものとしています。

近々なにか皆さんを唸らせるような発表も出来るかもしれません。是非是非その時を楽しみに待っていてください。

普段から大成さんの言葉にもよく出てくる"世界"というワードですが、TEAM3Kが掲げる"世界"はベルトについてくる文字としての『世界』ではなく、『全ての上に立つ』という意味での"世界"です。

限界は大抵自らが作るもの。

頂を目指すのではなく、頂を自ら押し広げるくらいの夢を、"世界"を目指す選手にワクワクしましょう。