2022年6月14日5 分

【SC限定】月刊サンKスポーツ 2022年6月号

【大成日誌vol.18 『過去→現在→未来』】

新学期の4月が終わり5月は夏への準備として凄く沢山忙しくさせていただきました!

まずは、怒涛のゴールデンウィーク。

瑞貴選手の勝利から始まり、この春に高校生となり岡山から3Kへ移籍をされた虎太郎選手の前所属先である武魂塾代表の高山先生を訪ねて岡山県津山市へ。

そこで、大切に育てられた選手を預かる責任と僕の想いをお話させていただき、高山先生のこれまで育てられた愛を、虎太郎選手との思い出を交えて教えていただき、高山先生の指導方針や津山という選手が育った街を体と心で感じより一層虎太郎選手と向き合いたいと思いました。

高山先生とのお話は勉強になるばかりで、温かい激励のお言葉もいただき人としても凄く尊敬致しました。

夢を叶えたい。

だからこそ福岡から3Kに来られた吏喜選手と共に必ず全身全霊でK-1甲子園に臨もうと誓いました。

必ずチャンピオンになろう。

皆さんも注目していただけたら嬉しいです!

そして、5月8日 山口選手のプロ2戦目

関西の団体のタイトルマッチで外国人選手との一戦。

山口選手の意地の強さと負けん気を凄く間近で感じ技術うんぬんではなく生き方で人に感動を与える選ばれた人間だと思いました。

もう、山口選手の魅力をできるだけ沢山の注目が集まる舞台で発揮したい。

今はその気持ちが山口選手と向き合う原動力です。

夏過ぎにはいよいよ皆様の前で試合ができるかもしれません。

そこに向けて今を全力で。

気持ちを込めて向かいますのでより一層宜しくお願い致します!

ゴールデンウィークを終えてからは、3K初のアマチュア大会『FIRST MATCH』について話を進めたり、5月にリリースさせていただいた試合が中止になったにも関わらず拳成のスポンサーをしていただける事となった株式会社河村運輸様や、チームのGMをしてくださっているシュウさんの会社fnctuary様との締結などなど。

特に河村運輸様は僕が小学校の時からの友達で。

凄く感慨深く。

その想いについてもまたの機会にお話しさせていただこうと思います。

選手のみんなとは、夏に向けての体力強化と個性の強化に取り組みはじめています。

選手それぞれが自分にしかできない事をまずは『試合』で出し切ることから。

自分にしかできない試合が当たり前になられたら、今度は自分にしかできない『人生』を。

その人生を歩む先に『宿命』ができると思うので、この道のりをやりきってほしいと心から願っています。

6月に入り勝負の足音はどんどん近付いております。

頑張っていきますのでより一層応援のほう宜しくお願い致します!

【一時代の終わりと新たな時代の幕開け】

こんにちは!

夏を前にして天気が崩れる日が多い近頃皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、間もなく日本の格闘技界にとっては大事な大事な大会『THE MATCH 2022』がやってきます。

間違いなくここ数年でのキックボクシング界の総決算になる転換点であり、武尊選手・天心選手を中心に回ってきた一時代にピリオドを打つ大会にもなります。

そんな中での地上波放送中止の報。

皆さんはどう受け取められましたでしょうか?

前々から代表とはこの大会後に格闘技界がここを機に下り坂に入る可能性を懸念していたので、それに備える意味でも様々な準備を進めて来ました。

そんな中でのこの一報。

盛り上がっているとされている今の日本格闘技も、まだ『格闘技界の中での盛り上がり』であったり、あくまで『武尊選手vs天心選手』というカードとしての盛り上がりであったりで、全体の盛り上がりではなかったのかなと痛感させられます。

盛り上がりというのは何を指すのか?改めて考えさせられるテーマです。

より多くの人の目に触れる機会が出来れば、その分だけチェックの目や批判的な意見も増えていきます。

格闘技の世界は他選手や一個人の影響力が非常に大きいです。

他のジャンルと比べてもこれだけ一個人の発信力が高い競技はなかなかないのではないのでしょうか。

しかしながら影響力にもポジティブなものから、ネガティブなものまであり、格闘技の場合はどうしても尖った発言をする選手・関係者も少なくなく、影響力に対してネガティブな広告塔になるケースも非常に多いのではないかと懸念しています。

週刊誌でRIZIN榊原CEOの反社問題が取り立たされ、一説にはそれが原因ではないかと囁かれたりもしましたが、真実はさて置きその一件のみで決まった話ではないと感じています。

自分達が誰を代表して闘っているか、応援してくれている人たちに誠実に向き合えているか。

ここまで再び格闘技がその熱を取り戻すまでに様々なトラブルもありました。

それは別に格闘技だけが向き合う問題ではなく、他のどんなコンテンツが大きくなっていく中でも大なり小なり起こり得ることです。

その度に誠実に向き合えていたか、果たすべき責務を果たしていられたか。

地上波を巻き込むということは、日本全国のお茶の間を巻き込むということ。

どれだけ影響力が高まっても『格闘技だから』では許してくれない人たちの意見にも、あたりまえに向き合える運営、環境、選手たちのマインドになっていなければ、いざその矢面に立たされた時に耐えられるコンテンツになりません。

旧K-1時代が日本のプロ格闘技第1期だとすれば、2010年代に入り新体制で帰って来たK-1とRIZINが中心となって物語を作って来たのが日本のプロ格闘技第2期と言えるでしょう。

かつて旧K-1が日本中のお茶の間で流れていた時代とは異なり、今はコンプライアンスも非常に厳しい時代となりました。

反社のみならず、選手のチケット手売りにはじまり、格闘技界にはまだまだ根深い問題も数多く残っています。

今回の問題はそういった時代の変化に本当の意味でまだ格闘技がついていけていないが故に起きたとも取れるのではないでしょうか。

これからやってくる第3期が今の延長線上になるのか、新旧K-1、Dynamite→RIZINの流れのように分断されたものになるのか。

どんな形であれ、我々はその2つの時代で得た功績と教訓を活かし、それを超える新しい時代を築かなければいけません。

今回は3Kから話がそれましたが、これからの選手とチームの歩みに大きく関わるテーマなので大きな節目にあたり、取り上げさせていただきました。

これからやってくる新たな時代がより良いものになることを祈って。

その時代を作る選手たちが3Kからどんどん出てくることを期待して。

新しい時代のレールを敷くべく僕らも奮起して参ります!