2022年7月30日4 分

【SC限定】月刊サンKスポーツ 2022年7月号

【大成日誌vol.19 『アフターTHE MATCH2022』】

サポータークラブの皆様こんにちは!!

急激に暑くなる外に負けないくらい6月はキックボクシングも熱かったです。

ここ10年の最高到達点ではないかと思うほど何もかもが熱くそして残酷で格闘技とは??の想いの結晶を目の当たりにしました。

今回は、簡単にではありますがTHE MATCH2022についての感想とこれからの僕達についてお話致します。

THE MATCH 2022 。

まずは、大会当日の熱量が凄かったです。

当日私はPPVで観戦していたのですが、旧K-1の終わりにしか見る事ができなかった世代でもエンドルフィンマシーンが流れる演出には画面越しでも鳥肌が立ちました。

そして東京ドームに超満員のファンがつめかけ、声援まではいかないまでも思わずでる『オオォー』という感嘆の声が地響きのように反響して聞こえていました。

格闘技冬の時代と言われたABEMA中継も無い時代に生きた私には信じられない光景でした。

冬の時代と言われた当時はYouTubeも今のようなコンテンツではなかったので、試合をしてもお茶の間レベルに届くことは到底ありえず、『マイナースポーツ』全般が味わうであろう悔しさばかりを感じていた記憶があります。

ある意味その悔しさは今では拳成や魁成をはじめ3Kの選手に携わるエネルギー源になっていて、常にここから一歩前に、さらに前に、という気持ちになっています。

THE MATCHの試合は、おそらくリングにあがっている選手自身も気持ちが触発され、トップがぶつかる同士だからこそ、内容的には拮抗した試合が多く盛り上がるばかりでした。

個人的には対抗戦も拮抗すると思っていましたが、後半3試合が連続でK-1が負けるのには驚きました。

最強と言われた野杁正明選手の敗北は特に神話が崩れた感があります。

この興行により、色々な価値観がぐちゃぐちゃになってリセットされ、これを経てキックボクシング界はどう変わるのか。

受け取った選手、関係者、ファンの方々がこれからどう歩まれるのか。

試されるなかでその一歩目として、先週K-1福岡大会のカードとして魁成のカードが発表されました。

僕達がどう歩み、どう歴史を刻んでいくのかを示す第一歩だと思って、しっかり自分に集中して試合に臨み結果を出します!

そして、その先に僕達も用意している事があり、僕達はもっともっと世界を目指していく事を改めて宣言したいと思います。

強くなる事で、今の有名になり方ではない新しい立ち位置を確立し、YouTuberでもなく、インフルエンサーでもなく『格闘家』として社会と勝負します。

本気で向き合った先に、ミライが待っているのがこの職業なので格闘技に本気でもっともっと向き合います!

そんな姿から少しでも元気を感じていただけたら幸いです!

これからも宜しくお願い致します!

近藤大成

【一歩目を刻め】

こんにちは。奈良坂です。

今年は夏の訪れも早く、いつも以上に夏が過ぎゆくのを早く感じています。

そんな夏真っ只中の8月11日には早くも魁成選手が出場するK-1福岡大会がやってきます。

THE MATCH 2022を終えて、一つの大きなリセットを迎えた日本のキックボクシング界。

その大きなピリオドを超えて、最初の大きな大会となるK-1に出場するということの意味は非常に大きいものです。

ここから新しい物語を、多くの人が想いを委ねられるような闘いを見せられるか、証明し続ける長い長い物語がはじまります。

ここだけの話、魁成選手に対してはTHE MATCH 2022への出場の打診もありました。

しかし、本人もチームも一致して出した答えはK-1福岡への出場。

近道して誰かの物語の脇役になることではなく、自分自身の物語を描いていくことでした。

言うだけであれば耳障りも良いですし聞こえも良いですが、しかしその裏にあるのは多くの遠回りと、泥臭く汗をかく無数の日々の積み重ねです。

勿論、それは魁成選手だけに限った話ではありません。

復活に向け力を蓄える拳成選手、トーナメントでの敗北から立ち上がらなければいけない海杜選手。

K-1グループでの本戦デビューに向けて着々と力を蓄える山口選手、瑞貴選手、小田選手。

KNOCKOUTでの立ち位置を取り返さなければいけない横野選手。

プロというものはあくまでその成果や実績に対してスポットが当たったり待遇が変わるものなので今は魁成選手にスポットが当たりがちですが、どの選手にも必ず自分自身が主役でいてもらいたいものです。

同じチーム・ジム内でもその座を奪い合って切磋琢磨すること。

そこに賭ける闘いから生まれるもので、さらに拓けるものが見えてくるはずです。

福岡からの闘いは選手にとってもチームにとっても覚悟の闘いの連続です。

一歩一歩を楽しみに、その瞬間を焼き付けていってください。